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予防歯科Q&A

「シーラント」が乳歯のむし歯予防によいと聞きましたが、どんなものでしょう?
咬み合わせの「要」である奥歯を、むし歯から守るための予防的処置です。
奥歯の深い溝の部分は歯ブラシの毛先が届きにくく、どうしてもプラーク(歯垢)がたまりがちです。この奥歯をむし歯から守るための予防的処置がシーラントです。これは、奥歯の溝にプラスチックの一種であるレジンという材質を流し込み、あらかじめ溝を封鎖(シール)してしまう方法です。乳歯の奥歯はもちろん、6歳臼歯や12歳臼歯といった永久歯の奥歯にシーラントを施しておくと、むし歯のリスクがかなり違ってくるのでおすすめです。最近ではフッ素入りシーラントというものもあり、むし歯のより効果的な予防が期待できるようになりました。また、自覚症状のない初期むし歯であれば、シーラント材で充填することも可能です。くわしくは、かかりつけの歯科医院などでご相談ください。
最近よく聞く8020運動ってなんですか?
80歳で20本の歯を保とうという呼びかけです。
1989年、厚生省(現厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱して誕生したのが8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動です。これは80歳という長寿に達しても20本以上自分の歯を保ち、健康で幸せな日常生活を送ることを目指したもの。自分の歯が20本あると、たいていの食べものがかめることから8020というキーワードが生まれました。  しかし、今のところ80歳の平均現存歯数(現在ある歯の数)は約8本。8020達成率は、全体の15%というのが現状です。海外に目を向けると、スウェーデンはすでに8020を達成し、アメリカやオーストラリアも2010年までには達成されるとの予測があります。一方、日本の場合は芳しくなく、2030〜2040年までかかるだろうと言われています。  子どもたち一人ひとりが8020を達成するには、日頃のきちんとした歯みがきと定期健診が欠かせません。歯並びに問題がある場合は矯正歯科治療を受けて、手入れのしやすい、よくかめる口もとにしておくことも大切です。
乳歯にもフッ素は効果がありますか?
あります。歯が生えはじめたらすぐにフッ素を使いましょう。
歯は口の中に生えた後、だ液や食べものから必要な無機質を取り込みながら、むし歯に対する抵抗力(耐酸性)を強めます。そのため、生えたての歯は表面のエナメル質がまだ未成熟で、むし歯になりやすい状態です。一方、フッ素は、歯の結晶性をさらに向上させ、初期むし歯(脱灰)の再石灰化を促す役割を果たします。そのためフッ素は、歯が生えてから2〜3年以内の、歯質が未熟な時期にもっとも効果的と言えるのです。実際、この時期にフッ素を用いると、むし歯にかかる割合が20〜40%減少すると言われています。  では、フッ素を歯に取り入れるには、どうすればよいでしょうか?それには主に3つの方法があります。 ◆フッ素配合の歯みがき剤で毎日歯をみがく ◆フッ素入りの洗口剤を歯科医院で処方してもらい、毎日うがいをする ◆歯科医院で年に数回、歯にフッ素を直接塗布してもらう  フッ素は一度に大量に取り入れると急性中毒をおこしますが、市販されているフッ素配合物は低濃度のものなので安全です。また、歯科医院での1回の使用量も、万一飲み込んでも問題のない濃度のものが使用されています。上手にフッ素を利用して、むし歯のない健康な歯を守りましょう。
母親のむし歯は子どもにうつると聞きましたが、それって本当?
本当です!ただし、母子感染だけでなく、まわりの大人からの感染もあり得ます。
むし歯予防は15歳くらいまでが「要」です  赤ちゃんは無菌状態で産まれてきますが、その後、人に棲むいろいろな常在菌に感染し、共生するようになります。むし歯の原因菌のひとつ、ミュータンス菌も口の中にいる常在菌の一種で、乳幼児期の前半に、すでにミュータンス菌をもっているお母さんやまわりの大人のだ液を介して感染するのが一般的です。とくに感染しやすいとされる時期は、乳歯の奥歯が生えそろう2歳半から3歳くらいにかけて。というのも、奥歯は表面積が大きく、複雑な溝もあるので、菌が棲みつきやすいのです。また、永久歯の奥歯である6歳臼歯や12歳臼歯が生える頃も感染の可能性が高まります。こうした時期に大量のミュータンス菌に感染すると大人になってもむし歯に悩まされることになりますが、反対に、15歳くらいまでの時期にミュータンス菌をシャットアウトできれば、むし歯になりにくい丈夫な歯を保つことができるのです。  まわりの大人が口の中をキレイにしておくことが大切  では、どうすればミュータンス菌の感染を防げるでしょうか?まずは、歯の生え始めた赤ちゃんに口移しでものを食べさせないこと、スプーンやお箸の共用を避けることを徹底しましょう(とはいえ、神経質になりすぎて、抱っこやキスなどのスキンシップをやめてしまう必要はありません)。そして何よりも、お母さんやまわりの大人が口の中をキレイにして、ミュータンス菌の数を減らしておくことが大切です。また、仮に子どもに感染してしまってもあきらめることはありません。親子でキシリトール入りのガムをかんだり、歯のお手入れをきちんとするなどして、むし歯予防に努めましょう。本格的にミュータンス菌対策をするなら、歯科医院で行われているカリエスリスクテスト(むし歯危険度テスト)を親子で受けてみることをおすすめします。